先日、伯母の家に亡くなった伯父のご仏前へのご挨拶をしに伺ってきました。


部屋を片付けていたら、伯父から結婚の時にいただいた18金のブレスレットがあることに


気が付きました。伯父が私のことを心配したのか


「お祝いにブレスレットあげるね。困ったら売っていいから持っていなさいって」といって


くださったものでした。ここ何年はつけていないものだったし、金の価格も今はまだ高いので


売って字を習うお金を用立てようかなと思い、それならちゃんと仏前にご挨拶してからと


思って伺うことにしたのです。


伯母にはがんばって奇麗な手紙で伺いたい旨を書き、

好きなこと 好きな物 



好きなこと 好きな物 


マドレーヌとガトーショコラを焼いて持参しました。


伯母は千葉県の白浜で海のすぐそばに庵を建て完全な隠居生活を送っています。


天気の良い日だったので、主人と娘もドライブがてら一緒に来てくれたので、伯母もことのほか


喜んでくれました。


伯父のご仏前に手を合わせ、長い無沙汰を詫び、出来の悪い姪ではあったけど、


こうしてなんとか家族に恵まれて暮らしていること、申し訳ないのだけど、


いただいたブレスレットを売ってお金を用立てたいことなどを報告して、


伯母が用意してくれた美味いお寿司をいただきながら昔話をし、


和歌を詠む伯母に字が奇麗だと褒められて嬉しくなって、実はまたもう一度字を習おうと


思っているとお話しようとした矢先に、


伯母「あ、そういえば、あなたのことを心配して結婚のお祝いにブレスレットあげたのよね。


それまだ持ってるのかしら」


主人と娘が薄ら笑いを浮かべる中、


私「え、もちろんです。大切にしています。」と……舌の根も乾かぬうちに答えました。



帰りの車の中で主人と娘に


私「思いって伝わるというか、漏れるものなのかもね。ブレスレット売れなくなっちゃった。

あなたが結婚した時もあげるから持っていきなさいね」



娘「ありがとう。でも私、速攻で売るから」


私「え、」


主人「そういうもんだろ」