先日、向島百花園の御成座敷で開催された 「お雛祭落語会 寄席のいろは教えます」 ‏

という落語イベントにママ友に誘われて参加してきました。

向島百花園に向かう道すがら、その会に参加されると思しきお着物姿のご婦人が

前を歩いていて、風に舞った梅の花びらがお着物の後ろ姿にはらはらと散っていて、


おもわず見とれてしまった。


お着物もいいなあ。


主催者の方もお手伝いしていたママ友も紬(聞いたら紬って答えてくれたような)のお着物。


向島百花園は今、梅の見ごろ。ほんとお着物が粋でお似合い。


さて、落語と寄席のお話を聞かせてくれたのは「林家ぼたんさん」




お座敷で分厚い座布団に座ってまじかに聞く落語は格別なもの。


手ぬぐいの柄のような艶やかなぼたんさんの艶っぽい仕草や台詞が心地良かった。


落語を聞くのは割と好きで、今年は新宿末広亭での新春落語に続いて2回目。


落語が好きになったのは高校生の時、文庫本で古典落語を読んていたから。


山の上のカトリックの女子高でシスターと暮らす日々に笑いが欲しかったのね。


これってまさに「薔薇の名前」の世界だなあって。


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「薔薇の名前」はウンベルト・エーコの小説で後にショーンコネリー主演で映画化されたもの。


中世のとある修道院を舞台に謎の連続殺人事件解明にのり出す


老年の僧(ショーン・コネリー)と先生と慕う見習修道士(クリスチャン・スレーター)の姿を描く。


映画の背景となる中世ヨーロッパのキリスト教世界は難解だけど、ストーリーは


単純で分かりやすい。


修道院の書庫で隠された秘密を見つけた修道士が次々殺されていくのだけど、


隠されていた秘密は「ヒューモア」=「人間生、笑い」であったというもの。


映画を見た時、え、これが落ちって思ったけど、


それだけ中世キリスト教世界の抑圧がすごかったということなのでしょうね。


私が過ごしたカトリックの女子高が笑いを禁じられた程の厳しい世界ではもちろんないけど、


それでも笑いに飢えて古典落語を夜な夜な笑い押し殺しながら読んでいたのよね。


一番好きな演目は「出来心」で「裏は丈夫で暖か花色木綿」のくだりまがあるものが


聞きたいけど、寄席だとなかんか巡り会わない。

そうそう、ぼたんさんの寄席のお話の中で、寄席では自分の出番となるまで、


演目が決めらないってっておっしゃってた。


若手から順番に始まるので、演目がかぶならいようにするためだとか。


成程ね。暇なときに一日中寄席にいれば好きな演目に巡り合えるかもってことか。


ぼたんさんのお話でますます寄席が好きになって、また行きたくなってしまった。


でも末広亭で落語を聞いていても結構うとうとと寝てしまう。


まあ、それも「ほんの出来心」ってことで。寄席はとにかく自由に過ごしていいそうなので。



















という落語イベントにママ友に誘われて参加してきました。